老医師の日誌

老医師の日誌

day 7

日誌はそこで終わっていた。何年も使われていたのだろう…端の方は擦り切れている。表紙の文字をなぞっているとあの時の父親の姿が思い出す。「こいつは…」ロビーに出た私たちを絶句させたのは患者たち…ではなく「奴ら」だった。待合所は満員御礼、かなりの...
老医師の日誌

day 6

(xx月27日)状況は・・・今がどういう状況なのか言葉に出来ない。説明しきれない。分からない。いや、おそらくはかなり悪い。先ほどまで娘と「工作」をしていて、もう日が昇る時間なのに少しも眠れていない。娘の入れてくれたコーヒーはすっかり冷めて...
老医師の日誌

day 5

(xx月25日)ここに来てからずっとこの日誌をつけているが・・・正直、今日は何と書けばいいのか分からない。後で見返すにせよ、この記録が役に立つかもしれないので書いておく。メモ・急変 昨日から入院していたジムの親父さん。午前中に急変、逝去。...
老医師の日誌

day 4

(xx月25日)メモ・街道封鎖 宅配屋から。娘の言っていた混雑? 発注したのと違う薬品。宛先違い。ビルめ。 残りが乏しかった燃料とバッテリも補充。・臨時シフトへ 今朝方から患者が徐々に増加。シティの新インフルエンザ? (検査結果が出るまで...
老医師の日誌

day 3

(xx月24日)メモ・エドワード フランクが連れてきて紹介された。例の元生徒、真面目そうな青年。悩みがあるならカウンセラー紹介するぞ。・シティで暴動? 新兵たちを演習に連れて行ったのから連絡があったとか。 これは・・・遅れるとは聞いていた...