day 5

(xx月25日)
ここに来てからずっとこの日誌をつけているが・・・正直、今日は何と書けばいいのか分からない。
後で見返すにせよ、この記録が役に立つかもしれないので書いておく。
メモ
・急変
 昨日から入院していたジムの親父さん。午前中に急変、逝去。
 朝方にかけて病状進行?
・蘇生?
 片付けを頼んだナース二人が、死体安置室で遺体が動いた?
 確認しようとして圧し掛かられる。よく分からない。
・患者急増
 ジムの親父さんに似た症状の住民が多数来院。
 怪我をしたナースたちにも頑張ってもらう。
 シティの病院も防疫センターも不通。
目の充血、発熱、発汗、時折り咳。
脱力感を伴い、気力は大幅減退。うつろな瞳。
ジムの親父さんの所見は「貰ってこじらせたか」
うちで預かることにした。
開けて今日の午前11時過ぎ。
激しい痙攣と吐血、あっけなく親父さんは事切れた。スタッフは呆然。病室は
孫たちがやってきて病室から離れなかった為、ナースたちに片付けを頼み、外に連れ出す。
アレは何だ?シティの騒動もアレなのか?
至急、感染症の対策を取らねば。
準備とスタッフへの指示を終える頃、チャーリーと新米ナース・・・ああ、サラがやってきた。
サラの顔色が悪い。
安置室で片付けにあたっていたナース2人が遺体に噛まれた?内容を理解するのに10秒ほどかかった。
冗談かと思ったが・・・ちょうど顔を出したサラも追いかけられ、パニック状態のところにチャーリーが駆けつけた。
椅子を持って飛び出したチャーリーは、手首を傷めるも遺体を殴り倒す。名誉の負傷。手当ては当然サラ。
・・・しばらく作業は頼めそうにない。
その後、夜半にかけて多くの住民がやってきた。
みんな同様の症状。工場労働者も港湾関係者もその家族もみんな。
あの2人のナースも包帯が覗く姿で汗を拭いながらがんばってくれた。
もう午前3時になる。これを書いている。
スタッフたちも症状の重い患者たちも一時の休息だ。
私も休むことにする。明日はシティの巡回担当が来る日だ。何か聞けるだろう。
 

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